「Square請求書」は個人的に一番使っているSquareの機能です
Square請求書は、Squareアカウントを持っていると利用できる機能の一つです。
今回は、Square請求書のメリットや決済手数料などについて解説します。
- メールやLINEで注文を受け付けることが多い
- お客様ごとに内容をカスタマイズする必要がある
- 見積書や契約書を送りたい
- 継続課金(サブスクリプション)をしたい
Square請求書はオンラインで送れる請求書
Square請求書は、メールやSNSなどでオンラインで送ることができる請求書です。
Squareの決済サービスの機能の一部として用意されており、無料で利用できます。
Square請求書をぜひ使ってほしい人
Square請求書は次のような個人事業主におすすめです。
- メールやLINEで注文を受け付けることが多い
- お客様ごとに内容をカスタマイズする必要がある
- 見積書や契約書を送りたい
- 継続課金(サブスクリプション)をしたい
メールやLINEで注文を受け付けることが多い
メールやLINEで注文を受け付け、その延長上でSquare請求書を送信、会計まで済ませることができます。
もしあなたが、銀行振込や商品代引しか対応していなければぜひ使っていただきたい機能です。
僕がSquareアカウントを作った理由は、このSquare請求書のリンク型決済を使いたかったからと言っても過言ではありません
お客様ごとに内容をカスタマイズする必要がある
Squareには、「Squareリンク決済」というリンク型決済を送る機能がもう一つあります。
Squareリンク決済は、特定の商品を不特定多数のお客様に販売する際に適しています。
そのため、お客様ごとにサービスや商品の内容が異なる場合はSquare請求書がおすすめです。
見積書や契約書などを送りたい
Square請求書は、事前に見積書を送ることが可能です。
(有料プランでは見積書を請求書にそのまま変換する機能もあります)
そのため建築事務所や家電修理店のように、事前にお客様に見積書を送る必要のある業種の方にとくに便利です。
また、請求書と共に契約書や添付書類も送ることが可能です。
継続課金(サブスクリプション)をしたい
Square請求書は、請求書を定期送信することができます。
さらに、お客様にカード情報をSquare上に保存してもらうことで、次回以降はカード入力の手間を省け、自動的に課金(サブスクリプション)が可能となります。
Square請求書のサブスクリプションは、弁護士や税理士の月額顧問料や、マンツーマン語学レッスンの月会費のように、お客様ごとに内容をカスタマイズする必要があり定期的に請求が発生する業種に向いています。
Square請求書のメリット
Square請求書は、オンライン取引をされている個人事業主にとってメリットが多い機能です。
決済手数料が対面決済と同じ3.25%
Square請求書の決済手数料は3.25%と、Squareの対面決済と同等です。
他のSquareのオンライン決済の決済手数料が3.6%なので、かなり低いです。
ただし、Square請求書のサブスクリプションで保存済みのカード情報を使った決済は3.75%となります。
お客様の利便性がアップ
お客様の利便性がアップし、お客様の満足度向上にもつながります。
決済手段が増える
僕の店舗では、メールやLINEでやり取りした後の会計方法は、銀行振込か商品現金代引の2択だけでしたが、Square請求書を導入することでクレジットカード決済が使えるようになりました。
現在は、6~7割のお客様はクレジットカード決済を選ばれています。
お客様の作業量が減る
銀行振込や商品代引では、お客様がATMやパソコンなどから現金入力する必要があったり、現金を用意したりする手間がかかります。
しかし、Square請求書のカード決済は画面上でカード情報を入力するだけですので、お客様の作業負担を大幅に減らすことができます。
ちなみに僕は使用していませんが、保存済みカード情報を使った決済をすれば、お客様は一切操作をする必要がなくなります。
業務効率がアップ
僕は、Square請求書を導入したら飛躍的に業務効率が上がりました。
入金チェックが楽
Square請求書では、決済があるとすぐにメールやアプリのプッシュ通知が来るので、いつ誰が決済したのかすぐにわかるようになっています。
またSquareデータ(管理画面)では、入金済・未払いなどのステータスが一目で分かるので、銀行振込などのように入金チェックの突合せをする必要がありません。
紙に請求書を印刷する必要が無い
以前は、オンラインでやり取りした後も、わざわざ請求書を印刷してお客様に送付していましたが、Square請求書では印刷が不要です。
外出先でも送れる
スマホにスクエア請求書アプリを入れておけば、いつどこでも作成・送信が可能です。
出先でも、後から急きょ内容を修正する必要が出た時などに助かっています。
会計システムと連動できる
Squareは、クラウド会計ソフトの「マネーフォワード」「freee」と連携できます。
仕訳入力が自動で行われるため、会計入力が非常に楽です。
リマインダー送信機能がある(メールのみ)
お客様のメール情報もSquareに登録していれば、リマインダーメールを自動または手動で送ることができるため、お客様の支払い忘れを防ぐことが可能です。
ただし、リマインド機能はメールだけですので、LINEでは手作業でリマインドする必要があります。
直感的に使える
使い方はとても簡単で初めての方でも直感的に作ることが可能です。
顧客情報や商品情報の登録も可能なので、次回からは呼び出してサクッと作成できます。
基本的に次の3項目を入力するだけです。
- 顧客情報
- 商品情報
- 送信方法(コミュニケーション)
多彩な機能を無料で使える
僕はまだ使ったことはありませんが、以下のような機能が無料で使えます。
- 見積書や契約書の作成
- サブスクリプション(自動継続課金)
- 英語で送ることが可能
- インボイス制度対応
使い方などの詳細はSquareのヘルプページをご覧ください。
Square請求書のデメリット
サブスクリプション(保存済情報を使った決済)の決済手数料が高め
Square請求書の保存済情報を使ったサブスクリプション決済は、決済手数料が3.75%と高めです。
決済方法はクレジットカードのみ
Square請求書はクレジットカードのみに対応しています。
しかし、オンライン決済の8割がクレジット決済というデータがあり、ほとんどの決済に対応可能です。
実際、私のお客様は8-9割はクレジットカードを選択されています。
残りは銀行振込と代金引換で対応しており、今のところ困ったことはありません。
Square請求書の決済手数料
上記でも触れましたが、Square請求書の決済手数料は、3.25%と3.75%があります。
ちなみに、お客様には一切手数料はかかりません。
決済手数料3.25%になるケース
請求書画面からお客様がカード情報を入力して決済を行った場合、決済手数料3.25%となります。
通常はこちらのケースが多いと思います。
決済手数料3.75%になるケース
Squareでは、お客様の保存済のカード情報を使って事業者が決済を行う場合、決済手数料が3.75%となります。
Square請求書の場合、保存済カード情報を使ったサブスクリプション(自動継続課金)がこの対象となります。
Square請求書で使える国際6大ブランドのクレジットカード
Square請求書の支払方法は、国際6大ブランドのクレジットカードに対応しています。
なお、銀行振込や電子マネー、QRコード決済を使った支払いはできません。
銀行振込で支払いを受け付けたいとき
銀行振込で支払いを受け付けたい場合は、下記のようにメッセージ欄に振込先情報を入力して送信する方法があります。
注意点
Square請求書を使う上で、注意点があります。
領収書は出せない
Square請求書では領収書が出せません。
領収書を求められた場合は、クレジットカードの利用明細か、決済時にお客様に届くメール画面を領収書の代わりとして使っていただくようにお伝えするのが良いでしょう。
「お客さまが支払方法を保存できるようにする」は勘違いしやすい
Square請求書の支払オプション項目で、「お客さまが支払方法を保存できるようにする」とありますが、必要時以外はチェックを外して送りましょう。
これは、次回以降の決済時に、事業者側が利用するためにお客様に自身のカード情報をSquare上に保存していただく機能です。
よく、僕たちがネットショッピングでカード情報を保存して、次回入力の手間を省くためのものではありません。
勘違いしやすいのでもう一度書きますが、お客様でなく事業者側が利用するための機能です。
お客様に送られる内容は説明が分かりづらいので、お客様も勘違いしやすいと思われます。
僕はしばらく勘違いしてチェックを付けて送信し、顧客情報にカード情報も一緒に保存されていることに後から気づきました…
この事業者が保存済みカード情報を使って決済するメリットは、お客様がカード入力する手間を省けること、事業者側のタイミングで決済できるため入金の遅延が無くなることです。
とくにサブスクリプションと組み合わせると非常に便利です。
ただし、この機能を利用すると決済手数料が3.75%とやや高額になるほか、セキュリティ上の観点からも、使う予定の無い方はチェックを外して送る方がいいでしょう。
無料プランと有料プランの違い
Square請求書は、無料プランとプラスプラン(有料プラン:月額3,000円)があります。
小規模の個人事業主であれば、多くの方は無料プランで十分です。
なお、プラスプランでは、デザインのカスタマイズ性がアップするほか、見積書から請求書への自動変換、複数パターンの見積もり、段階的な請求書作成などが可能となります。
建築事務所のように、段階的に請求する必要がある業種にプラスプランはおすすめです。
- マイルストーンに基づく支払いスケジュールを作成
- 請求を一括送信
- カスタム請求書のレイアウトを選択
- カスタム請求書のテンプレートを保存・再使用
- カスタムフィールドを請求書に追加
- 契約書にカスタムフィールドを追加
- 複数パターンの見積もりによるオプションを提供
- 承諾された見積もりを請求書に自動変換
- ワークスペースでファイルを整理
- 進行中および完了済みの案件を追跡
- 関連ファイルや進捗状況をお客さまと共有
- プロジェクトの段階を一目で確認