【比較】オールインワン決済端末の選び方。Squareターミナル・PAYGATE・stera pack・アルファポータブルはどれがいい?

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個人事業主

オールインワン端末は色々あるけどどう違う?

1台でクレジットカード・電子マネー・QRコード決済に対応できる「オールインワン決済端末(マルチ決済端末)」は、操作の分かりやすさや省スペース性が魅力です。

本記事では、以下の主要な4種類のオールインワン端末

について比較し、わかりやすく解説します。

目次

まずはざっくり結論

それぞれ次のような方におすすめです。

Squareターミナル

端末導入費かかるが月額費用なし。個人事業主向け万能型。

PAYGATE

複数店舗やECサイト管理など事業規模の大きい方。すでにスマレジを使っている方

stera pack(stera terminal)

持ち運びをせず店舗で使いたい。事業拡大も考えている方

アルファポータブル

エステや語学教室など業種制限(特定継続的役務)でも使いたい方

オールインワン端末のメリット

オールインワン端末(マルチ決済端末)とは、カードリーダー・レシートプリンター・タッチパネルを1台にまとめた決済端末のことです。

タブレットやスマートフォンを別に用意する必要がなく、1台で会計が完結するのが最大のメリットです。

3つの機器端末が1台に
  • 1台で複数決済に対応:クレジットカード、電子マネー、QRコード決済などを1台で処理。決済ごとに端末を切り替える必要なし
  • 省スペースでスッキリ設置:スマホやタブレット、レシートプリンターなど周辺機器が不要なため、カウンターがスッキリ。キャッシュドロワーさえあればレジ会計が完結
  • 持ち運びができる:SIMカード内蔵タイプならネット環境不要。イベント出店や訪問販売など、屋外でも使用可能
  • 付加機能も多い:POSアプリなどが入れられる

各端末の特徴

各端末の特徴を見てきましょう。

Squareターミナル

Squareターミナル
出典:Square

Squareターミナルは、アメリカ本社のSquareが提供する決済端末です。

月額無料にも関わらず、オンライン決済などの豊富な機能が使いたい放題です。

個人事業主がキャッシュレス決済導入に困ったらSquareを導入しておくと間違いないでしょう。

  • スマホやPCがあればSquareの豊富な機能(リンク決済、オンライン請求書、予約、顧客管理など)も使いたい放題
  • 月額費用なし。端末代は39,980円(税込)
  • POS機能や自社ネットショップとの連携も可能
  • SIMは非対応。テザリングやWi-Fi接続が必要

Squareターミナルの利用にはSquareのアカウント(無料)が必要です。

> アカウント作成してSquareターミナルを導入する

PAYGATE

PAYGATE
出典:スマレジ

PAYGATEは、株式会社スマレジが提供する決済端末です。

社名にもなっているPOSレジ「スマレジ」と連携することで、事業規模に合わせて機能拡張が可能です。

たとえば、複数店舗やECサイトとの在庫連携などができるため、事業拡大を考えている方は候補に入れておくといいでしょう。

  • スマレジPOSと連携でき、在庫・顧客管理も可能
  • 4G対応で屋外でも利用可
  • 医療・クリニック向けの専用プランもあり
  • 月額3,300円(スマレジPOS有料プラン利用時は無料)

>PAYGATEの公式サイトを見る

stera pack(stera terminal)

stera terminal
出典:stera pack

stera pack(ステラパック)」は、三井住友銀行とGMOが設立した会社が提供するキャッシュレス決済サービスです。

「stera pack」の主要端末が「stera terminal(ステラターミナル)」です。

stera terminalは、持ち運びができない代わりに、お客さま側にも画面が付いており、お客さまと従業員の操作負担を減らす工夫がされているのが特徴です。

付加機能も豊富で、有料アプリを入れることで自社ポイント付与やPOS連携など様々な機能を追加でき、事業拡大を考えている方にもおすすめです。

  • 三井住友カードが提供。案内がわかりやすい両面タッチ画面
  • レジ・決済・アプリが1台で完結
  • 電源必須で持ち運びは不可
  • 月額3,300円(税込)。(13か月無料プランあり)
  • 医療・クリニック向けの専用プランもあり
  • 入金手数料が三井住友銀行以外では発生する点に注意

> stera packの公式サイトを見る

アルファポータブル

アルファポータブル
出典:アルファノート

アルファポータブルは、アルファノート株式会社が提供する端末です。

最大の特徴は、特定継続的役務に該当する業種でも導入できる可能性があることです。

他の決済代行サービスに断られた方でも、アルファポータブルに申込んでみるのがおすすめです。

  • エステ・語学教室など特定継続的役務に該当する業種でも申込み可能
  • 4G対応で、訪問販売や出張サービスが可能
  • スマレジPOSとの連携も可能
  • 月額はプランにより変動(0円~)
  • 簡単なリンク型決済の利用可(PC必要)

> アルファポータブルの公式サイトを見る

比較表(主要ポイント)

今回比較する4種類の端末を一覧にしてみました。

SquareターミナルPAYGATEstera pack(stera terminal)アルファポータブル
導入コスト39,980円(税込)0円0円0円
月額費用無料3,300円(スマレジPOS有料プラン利用で無料)3,300円(税込)※13か月無料プランあり0〜(要問合せ)
決済手数料
(中小企業対象)
2.5%〜(決済手段により異なる)1.98%~1.98%〜
※お試しプランは3.24%
2.48%~
契約期間なしなし3年
(違約金は条件により無料)
なし
POS連携Square POSスマレジstera POSなどスマレジ
持ち運び〇(SIMなしのため要テザリング)◎(SIM対応※有料プランのみ)×(据え置き)
サポート〇電話、メール、コミュニティサイト◎24時間365日対応◎24時間365日対応◎24時間365日対応
1対1の専任サポート

比較①:コスト

コストは、導入コスト・維持コスト・決済手数料・解約費用について見ましょう。

端末導入コスト月額費用決済手数料縛り期間
Squareターミナル39,980円(税込)0円2.5%~なし
PAYGATE0円3,300円(スマレジPOS有料プラン利用で無料)1.98%~なし
stera pack0円3,300円(税込)※13か月無料プランあり1.98%~3年
(解約45日以内に端末返却で違約金なし)
アルファポータブル0円0円~(業種や取り扱い商材による)2.48%~なし

導入コストを抑えたいなら、stera pack・PAYGATE・アルファポータブルの3つは端末代無料で始められます。

stera packは3年縛りがありますが、解約申込みから45日以内に端末を返却すれば、違約金はかかりません。

Squareターミナルは端末購入が必要ですが、シンプルな料金体系と高い完成度で支持されています。

比較②:持ち運べるか

stera pack(stera terminal)は、据え置き型のため持ち運びはできません。

屋外やイベント出店など持ち運びを前提とするなら、バッテリー駆動に対応しているSquare・スマレジ・アルファが向いています。

とくにPAYGATEやアルファポータブルは4G回線利用によって、屋外でもテザリングなしで利用可能です。
(テザリング:スマホを経由してインターネット接続する方法で、スマホのバッテリー消費が大きくなることなどがデメリットとしてあり、臨時で使うのに向いています)

端末持ち運び可否
Squareターミナル◎(バッテリー内蔵)。ただし、SIM搭載不可のため屋外ではテザリング必要。
PAYGATE◎(バッテリー内蔵)
SIMは有料プラン(3,300円/月)のみ提供あり
stera pack×(電源接続必須)
アルファポータブル◎(バッテリー内蔵)

比較③:POSレジとの連携

POSレジと連携することで、在庫管理やクラウド会計ソフトとの連動、経営分析などに役立てることが可能です。

無料でPOS機能を使えるのは、SquareターミナルとPAYGATEだけで、他は有料です。

なお、スマレジ(POS)の有料プランを契約すると、PAYGATEの月額費用は無料となります。

端末POSレジ連携
SquareターミナルSquare POSで連携可能(無料)
PAYGATEスマレジと連携可能。スマレジの有料プラン契約者なら、PAYGATEの月額費用は無料。
stera packstera POSやスマレジなど連携(有料)
アルファポータブルスマレジと連携可能(有料)

比較④:サポート

Squareターミナルは、利用者数が多いためか電話はつながりにくいことが多く、急なトラブルへの対応は難しいことがあります。

また、コミュニティサイトもありますが、あまり活発ではなく、質問しても回答をもらえるまで数日以上かかっていることも少なくありません。

導入・運用時の充実したサポート体制を望むのでしたら、月額有料ですが、Squareターミナル以外の3サービスを検討するのがいいでしょう。

端末特徴
Squareターミナル△電話やメール対応。コミュニティサイトあるが活発ではない。
PAYGATE〇365日24時間対応
stera terminal(stera pack)〇365日24時間対応
アルファポータブル〇365日24時間対応
1対1の担当サポートが付く

医療・クリニック向け特別プランにも注目

stera packとPAYGATEは、医院・クリニック向けに特別な料金プランを提供しています。

PAYGATEでは医療・薬局向けの専用構成が用意されています。

たとえば、レセコン連動やセルフレジ導入などが可能となります。

stera packでも、決済手数料が1.5%~となったり、診察券をQRコード読みとる機能などが付いているプランがあります。

まとめ:どれを選ぶべき?

店舗運営スタイルや、今後の拡張性を考えて選ぶのがポイントです。

  • Squareターミナル費用を抑えて手軽に導入したい個人事業主
  • PAYGATE事業規模大きめ+持ち運びしたい。医療機関、クリニックにも〇。
  • stera pack事業規模大きめ+端末固定。医療機関、クリニックにも〇。
  • アルファポータブル特定継続的役務を提供する業種
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