
あれ、キャッシュレス決済が反応しない!
そんな経験はありませんか?
お客さまが目の前にいて突然決済ができないのは本当に焦りますよね。
この記事では、実際に起きたトラブル例をもとに、店舗側でのトラブル時のチェック内容や備えについて、具体的に解説していきます。
これから導入を検討している方にも、すでに運用中の方にも参考になる内容になっているのでぜひお読みください。
トラブル体験談
先日、いつも通りAirペイでクレジットカード決済を受付けようとしたら読み込み中のまま動かなくなりました
Wi-Fiには接続されていたものの、どうやら固定回線自体に通信障害が起きていたようで、インターネットに接続できない状態になっていました。
このような時に備えて、手持ちのスマホにAirペイアプリをインストールしていたのですが、ログイン後、「カードリーダーに接続できません」と表示されてしまい、すぐには決済できません。
接続設定に時間がかかりそうだったため、お客さまに事情を説明して現金で支払っていただき何とか乗り切れました。
もし別のお客さまだったら現金を持っていなかったかもしれません…
ちなみに、Airペイアプリを手持ちスマホにも入れても使えなかったのは次の理由です。
- カードリーダーは1つの端末にしかつなげられず、もとのタブレットとの接続解除をしていなかった
- そもそも使用する端末ごとに事前登録をしておく必要があったのでどのみち使えなかった



本来であれば、Airペイでは決済できないのでSquareに切り替えて決済すべきでした
事前のトラブル対策の重要性を実感
今回のAirペイの体験から、キャッシュレス決済が使えないトラブル対策についての事前準備が不十分だったことを痛感しました。
事前に以下の備えをしていたら、スムーズに対処できたと考えられます。
- キャッシュレス決済が使えないときの原因を把握しておく
- トラブル発生時の対応



今回のトラブル例はAirペイでしたが、この備えはどの決済サービスを使っていても共通して言えることです
キャッシュレス決済が使えないとき、店舗側が確認したいこと
キャッシュレス決済が使えないときの原因とそのチェック事項を見ていきましょう。
原因とチェック項目
キャッシュレス決済が使えない原因は、以下のようなことが考えられます。
- 店舗側の通信障害(Wi-Fi・光回線・モバイル通信の不調)
- カードリーダー・プリンターなどの接続トラブル※
- 決済アプリを入れている店舗側のタブレットやスマホの不具合・充電切れなど
- 決済会社側(AirペイやSquareなど)のシステム障害
※カードリーダー側のトラブルについては、次の記事でも詳しく解説しています
→ 【Airペイ】のカードリーダーは故障しやすい?不具合時の対応について



今回の僕のケースでは通信障害(固定回線に障害)が発生していたことが原因でした。
それぞれの原因に対して、以下のような項目を落ち着いて確認して解決できるかチェックしましょう。
店舗側の通信機器・回線の確認
- Wi-Fiルーターやアクセスポイントが正常に動作しているか
- 他のネット接続機器(パソコンやスマホなど)でもインターネットが使えるか
- 手持ちスマホは使えるか(テザリング代替の可否)
カードリーダー・プリンターの確認
- カードリーダーは正常に表示されているか
- タブレットとカードリーダー・プリンターとの接続(Bluetooth)はできているか
端末・アプリ側の確認
- 決済端末がフリーズしたり充電が切れていないか
- アプリや端末を再起動して改善するか
決済サービス側の状況確認
- 決済会社(AirペイやSquareなど)の公式サイトやSNSで、障害情報が出ていないか確認する
ひとつひとつ冷静に確認し、それでもわからない場合はサポートに連絡しましょう。
キャッシュレス決済の通信トラブルに備える3つの方法
上記の原因が分かってもすぐに解決できるとは限りません。
このような場合に備え、店舗側で準備できる対策をご紹介します。
- 通信手段を複数持っておく
- 通信トラブルに強い決済サービスを選ぶ
- 現金対応もできるようにしておく
1.通信手段を複数持っておく(接続の練習も)
通信障害に備え、光回線や店舗Wi-Fiだけに頼らず、別回線を用意しておくと安心です。
とくにスマホのテザリング機能は、いつでも使えるように練習しておくといいでしょう。
メインのタブレット端末が使えない時も、手持ちのスマホの電波を使って決済することが可能だからです。
2.通信トラブルに強い決済代行サービスを選ぶ
通信トラブルに強い決済代行サービスを選ぶことも重要です。
ポイントは、通信障害時でも使えるかか、サポート体制が整っているかどうかです。
オフライン決済・複数端末利用に対応している
たとえばSquareは、一時的な通信障害が起きても、カード情報を端末内に保存しておき、後から処理できる「オフラインモード」にも対応しています。
また、端末登録の制限がなく、もしメインの端末が使えなくなっても手持ちのスマホを使って会計ができます。
Squareの費用は導入時のカードリーダー代(4,950円)だけで月額固定費もかからないため、予備として置いておくのもおすすめです。


サポート体制が充実している
以下のサービスは月額有料(3,300円~)ではありますが、多店舗展開に対応しながら充実したサポート体制を手に入れることが可能です。
- PAYGATE:365日24時間対応のカスタマーサポートを提供。機器の操作・エラー対応・取消などにも対応。
- stera pack
:365日24時間対応の電話サポートがあり、端末の設置・故障・売上取消などの相談が可能。
とくに多店舗展開で複数のスタッフがいる場合、トラブル対応のマニュアル作成はもちろんですが、サポートにつながりやすい上記のような決済代行サービスを選んでおくことも重要です。
3.現金対応もできるようにしておく
キャッシュレスが主流になりつつあるとはいえ、非常時には現金対応が欠かせません。
基本的に、完全キャッシュレスではなく現金決済も併用するのがおすすめです。
まとめ:キャッシュレス決済は「止まるもの」として考える
キャッシュレス決済はとても便利ですが、インターネットに大きく依存しているうえ精密機械のため、通信障害や故障によって止まるリスクは常にあります。
だからこそ、
- 通信手段を複数持っておく
- オフライン対応の決済サービスを導入する
- 現金対応もできるよう備えておく
この3つの対策がとても重要です。
とくにSquareのようにオフライン決済や複数端末対応ができるサービスは、サブとして契約しておくだけでも安心材料になります。
また複数店舗経営されている方は、サポート体制が整っているPAYGATEやstera packがおすすめです。
店舗運営で「止まらない決済環境」をつくるためにも、今のうちに備えておきましょう。
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