キャッシュレス決済を導入するには「決済サービス業者との直接契約」か「決済代行サービス(決済代行会社)との契約」があります。
この記事では、それぞれの違いやメリット・デメリットを比較しながら、どちらがおすすめか解説します。
- キャッシュレス決済は決済代行サービスと契約しよう
- ただし場合によって、QRコード決済の直接契約もあり
決済サービス業者との直接契約とは?
決済サービス業者との直接契約とは、決済会社と個別に契約を結び、決済システムを導入する方法です。

たとえば、VisaやMastercardのクレジットカード決済を導入したい場合、各カード会社と直接契約し、決済端末を導入します。
決済会社は、クレジットカード会社の他に、電子マネー提供会社、QRコード決済会社があります。
直接契約と契約するメリットは、決済手数料が安くなるケースがあることや、インターネット環境を用意しなくてもQRコード決済(店舗提示型)を導入できる点です。
しかし、複数の決済を導入したい場合は現実的な方法ではありません。
なぜなら、以下の通り、導入時や導入後の業務負担がとても大きいからです。
- 契約の手間がかかる
- 会社ごとに決済端末を用意する必要がある
- お金の流れの把握が煩雑
決済代行サービスとは?
決済代行サービス(決済代行会社とも言う)とは、クレジットカードや電子マネー、QRコード決済など複数の決済サービスを一括で管理し、加盟店と各決済会社の間に立って手続きを代行する企業のことです。

決済代行会社を利用することで、店舗はさまざまな決済手段を一括で簡単に導入でき、契約や入金などの管理を簡単にすることができます。
当サイトおすすめ決済代行サービス
決済代行サービスとの契約と直接契約の比較
それぞれの違いを、いくつかのポイントで比較してみましょう。
比較ポイント | 決済代行サービスとの契約 | 直接契約 |
---|---|---|
導入の手間 | 一括契約で簡単 | 各決済会社と個別契約が必要 |
初期費用 | 低コスト or 無料が多い | 端末購入や契約費用がかかることも |
対応決済手段 | 複数の決済手段を一括導入可能 | 契約ごとに対応範囲が異なる |
手数料 | 2%~4%程度 | 手数料が抑えられることも |
入金サイクル | 会社ごとに異なるが、早いものあり | 比較的遅め |
サポート | 充実している場合が多い | 契約先ごとに対応 |
それぞれのメリット・デメリット
直接契約
メリット
- 手数料を抑えられる可能性がある:契約内容によっては手数料を低く抑えられることがある
- 店舗掲示型のQRコード決済が可能:店舗にインターネット環境が無くても導入できる
デメリット
メリットよりもデメリットの方が大きいです。
- 導入の手間がかかる:各決済会社と個別契約を結ぶ必要があり、手続きが煩雑。
- 初期費用がかかること:決済端末の購入やシステム導入費が発生することも。
- 管理が大変:各決済会社ごとに契約条件や管理が異なり、運用が複雑になる。
決済代行会社
メリット
- 導入が簡単:一括契約なので、すぐにキャッシュレス決済を導入できる
- 幅広い決済手段に対応:クレジットカード、電子マネー、QRコード決済など、複数の決済方法を一度に導入できる
- 付加機能:ECサイト作成、経営分析、クラウド会計システムなど
- 初期費用が安い場合が多い:端末が無料提供されるサービスもある
デメリット
- 手数料が高い:決済ごとに2%〜4%の手数料がかかる。
- 入金サイクルが会社によって異なる:即日入金ができる会社もあるが、数日〜1週間程度の遅れが発生することも
どちらを選ぶべき?
直接契約は手間と労力がかかりすぎるため、決済代行サービスを選ぶのが一般的です。
ただし、インターネット環境が無い方でQRコード決済を導入したい方は直接契約が必須です。
決済代行会社が向いている人
- 初めてキャッシュレス決済を導入する個人事業主
- なるべく手間をかけずに導入したい人
- 複数の決済手段を一括で対応したい人
直接契約が向いている人
- インターネット環境を構築せずにQRコード決済(店舗提示型)を導入したい人
まとめ
キャッシュレス決済の導入方法には「直接契約」と「決済代行サービス」があり、それぞれメリット・デメリットがあることを解説しました。
直接契約をおすすめできるのは、「インターネット環境がなく」、「QRコード決済を導入したい」場合だけです。
一般的には、多くの決済を簡単に一括導入できる決済代行サービスを選びましょう。
次の記事では、「色々な決済代行サービスの中からどのように選べばいいか」解説しています。あわせてご覧ください。